ケーブルハンダ付けにおいての
はんだの選定について!
鉛フリーハンダと鉛ハンダの違い!

ハンダについてお答えいたします!

前やっていたブログでも紹介したことがありましたが当社は日本アルミットさんの

ハンダをメインで取り扱っております。ありがたいことに何回か御来社頂き、

今まで思っていたハンダへの疑問をぶつけた内容をこちらに書ければと思います。


今現在、時代は鉛フリーハンダ全盛期!

すでに日本の基盤やハーネス業の8割が鉛フリーハンダを採用している様です。

健康面もさることながらヨーロッパなどに輸出来ないことが要因かと思いますが

まさかここまでとは思いませんでした。


当社では吸煙対策※をしっかりしている事と濡れ性が悪いと通電性に

影響が出る為、敬遠してきたのですがそろそろ考えどきかと思いました。


※当社はハンダ作業台、1箇所に対して吸煙機&換気扇を両方つけております。

活性炭マスクも常備し、空気清浄機サリール(KO-108W)も1台ずつ設置している

ので作業者への身体に害のない環境づくりにも妥協しておりません。


日本アルミットさん一押しのKR-19 LFM48!

そこでオススメされたのがこちらの LFM48シリーズとのことでした。

これ以外に7種類ほどあるのですが画像の通常モデル(RMA取得ではない)

KR-19 LFM48だそうでニッケル板でもハンダが容易に可能との事で

鉛ハンダに近いハンダ付けが期待できるということでした。


結果から言うとケーブルにはまだ厳しいものでした。。

oyaideさんのSS-47やアルミットさんのHR−19 日本スペリアのSN100Cなど

半田付けしたこともございますがKR-19 LFM48が一番流しやすかったです。


確かに1度目のハンダはよく流れるのですが予備ハンダを流した後が他と

変わらないアクションになるので、太いアース線に何回もハンダ量を調整

しながら流す、ケーブルの半田付けには向いていないように思いました。

コテ温度も鉛ハンダに比べると20度ほど上げますが導体皮膜が耐えられない

ケーブルも出てきそうだったのであえなく断念することととなりました。

※鉛は350℃ 鉛フリーは350~400℃


当社では行っていませんが基盤のハンダには良いと思います!

先ほど記載の通り、1度目のハンダは鉛ハンダと遜色ないので基盤などの

一瞬で決める半田付けには何の支障もなく半田付けできるように思います。


エフェクターやアンプ修理される方などぜひ日本アルミットの

KR-19 LFM48をお試し頂ければと思います。


以上いかがでしたでしょうか?

鉛フリーは通電性が高いのでオーディオファンの方の特注で

ハンダの指定までされる方もいらっしゃいますがそれはあくまで

上手くハンダ付けできた場合ということになります。

我々が鉛フリーをハンダ付けても鉛ハンダ(PB)のように綺麗に光る

半田付けは不可能です。


アルミットの方ともお話しに出ましたがいくら鉛フリーハンダを使っても

くすんだ芋ハンダでは通電性は鉛はんだ(PB)より劣ります。


ただ通電性にこだわっていなければ大きな差があるわけではありませんので

健康のことを考えると吸煙環境の整ってない方には鉛フリーをお勧めいたします。


ご自分のニーズに合わせてハンダを選定頂ければと思います。




Comments

“ケーブルハンダ付けにおいての
はんだの選定について!
鉛フリーハンダと鉛ハンダの違い!” への1件のコメント

  1. 無鉛ハンダで銅箔ペロリのアバター
    無鉛ハンダで銅箔ペロリ

    電機メーカーで鉛フリー化の前後では鉛入りハンダ用と無鉛ハンダ用でコテを厳密に分けていました。これは融解温度の違い(無鉛ハンダは高温が必要)よりも鉛が万が一RoHS対応と印刷された基板等で検出された場合に厳しいペナルティーを受けるためでした。ハンダ作業員の安全よりwそちらが大事でした。

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