勉強させて頂きました!
他のブログでも少し書きましたが最近、Amazon basicsの
完成品ケーブルや切り売りなど非常に人気が出てきております。
当社と商材やお客様の層はかぶっていないのでどんどん参入して
頂きたいと思っておりますが面白いケーブルを見つけたので
今後の参考にさせて頂くべく、購入させて頂きました!
モニターからアンプのAUX INに入力するRCA-RCA×2本
分岐ケーブルになります。いろんなケーブルがあるもんですね。
何通りあるのか、と言いたくなるような変わった用途ですが
なんとレビューの評価は30を超えている人気商品で需要もあるようなので
まだまだ知らない世界があるんだなと感じました!
さっそく取り寄せました!
箱がかっこいいですね!ゆうパケットで来ましたがとても
1個500円には見えない梱包です!さすがアマゾンといったところです!
中は裸でくるっと巻いて入れています。ゆうパケットの袋が水を弾く袋だったので
裸梱包でも問題ないかと思います。
やはり500円というのがあるので見た目も良い印象です。
大手OEMじゃないとできない価格とクオリティですね!
では大解剖いたします!
まず切断しました!結構変な罪悪感がありましたがどんどんいきます。
通常、ぼくらが特注などで作る分岐ケーブルだと単線の平行ケーブル使い、
1本側に2本の芯線を結線して製作しますが、こちらは導体線1芯のケーブルを
3本使って製作しています。右側を切って1芯しかなくてびっくりしましたが
分岐部分で結線している製作方法が予想されます。
右の写真が1本側、左の写真が2本側のアップの断面図です!
左はプラグのつけ間違え防止の為か?2本のうち片方に赤い絶縁のケーブルが
ありました。全てのホット線が繋がっているので結線の目安ではなく、
最終のプラグの目安と予想されます。
ケーブルは価格相応といったところでしょうか?
編組シールドといっていいのかわかりませんが密度がカナレの1/2以下のシールドです。
アナログケーブルはJIS規格など通す必要がないので「なんでもアリ」の
ケーブルとなります。そもそも音質向上向けのケーブルではないので
錫メッキしているだけいい方かと思います。
芯線は同軸のようなPU絶縁に真ん中に銅線、周りに錫メッキ線と
撚り線の同軸ケーブルのような構造になっています。
芯線まで錫メッキしている同軸ケーブルは日本製ではあまり見かけませんが
「念には念を」といったところなのでしょうか?
柔らかいケーブルの取り回しなど、耐久性が上がる工夫は随所に伝わってきます。
さらにプラグ部分も解剖していきます!
紫部分は金属だったので断念。黒い部分はPVCのような樹脂だったのでカッターで
切り裂いて結線方法を確認しました。
芯線は写真では分かりにくいですが圧着のようなもので固めていました。
アースは見ての通り、ハンダ付けしていますね。ハンダは手作業のようにも見えます。
その後、樹脂で固めているようです。組み立て工程をぜひ見てみたいものです。
最後は分岐部分になります!
何か分岐の形をした鉄板などを使って中で結線しているのかと思ったら
ケーブル同士を撚り合わせてグルーガンのようなもので固めていました。
芯線同士は3本を「ハンダ付け」アースは撚り合わせて「グルーガン」
その後を分岐にかたどった三角形の樹脂で固めて完成といったところでしょうか?
以外とアナログな構造で工程で手作業のところが結構あるのでは?と感じました。
とても元が取れていないように思います。
以上いかがでしたでしょうか?
本当はアサインの確認だけする予定でしたが全て見てみたいと思い、
解剖までさせて頂きました!
アサインもわかったので音質重視のRCA分岐ケーブルを作成したいと思います。
MOGAMIの2965や2947などが候補となりそうです。
乞うご期待ください!
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