各メーカーの外皮膜の質について。
当社ではBELDEN,MOGAMI,CANARE,GOTHAM,ZONOTONE,
アコースティックリバイブ,藤倉,昭和電線,富士電線,など
取り扱いがございます。
オーディオ用、業務用、工業用と様々ですが出荷して当社に
届いた時点で外皮膜に傷がある場合があります。
どの程度で対応してくれるのかという説明をしていきたいと
思いますが以外と厳しいので心して読んで頂きたいです。
画像はBELDEN 9395です!
まずはBELDENから解説していきます。
簡単に言うと全体的に荒い仕上がり傾向です。
画像のように横巻きシールドが中で偏っているものや
画像にはないですが「ニキビ」のような膨らんだ点の
ようなものもあります。
他のブログでも書きましたが外皮の質感が変わったり
印字のフォントも定期的に変わるので細かな指摘は
メーカーにお問い合わせしても通らないとお考えください。
また印字が300mリールほとんどなかったり、何箇所もえぐれている
ようなものは当社で事前にメーカーとやりとりして
取り替えて頂いています。
基本は当社で未然に防いでいますが万が一、漏れがあれば
あまりにひどい傷は交換いたします。
続いてCANAREになります!
カナレさんやモガミさんは比較的品質は高く保っており、
やはり日本製が高品質を保ちやすいのかなと感じます。
まずカナレさんは画像のような「リールの巻き跡」がついている
ものがあります。というかほとんどついています。
時間が経てば消えるのですが画像のように綺麗にみっちりと
巻きつけてあるので1~2日は跡がついていますがその後は
問題なく使用可能です。
続いてモガミケーブルです。
モガミさんは200mのリールの芯が小さいので切り出した場所で
円の跡が違います。
200mん外側と内側でこれだけの直径の差があります。
リール根元の小さい円の型がついたケーブルは慣れるまで
まっすぐ取り回しにくい場合がありますがこちらもケーブルが
時間を経て馴染めば問題なく使用可能です。
スイス製のGOTHAMです。
こちらも少し荒めの仕上がりで外国産は少し荒いと
お考え頂ければ良いかと思います。
こちらもはやり印字が薄くて見えないGAC-2111の画像です。
アップの画像で少し滲んでいるような印字が見えますでしょうか?
2111ではよくある症状です。中の構造が特徴的なので印字が
薄くても偽物のクレームを頂いたことはありませんが
今後もご理解頂ければありがたいです。
また全体的にBELDENと同じ症状で「ニキビ」のような膨らんだ点
ようなものが外皮膜に浮かび上がっている時があります。
GAC-2PUR,GAC-3,GAC-4/1で稀にですが見かけます。
量にもよりますがこちらも返品対象外となります。
続いてご理解のほどお願いいたします。
最後は工業用ケーブルです。
藤倉は問答無用です。もちろん外での使用を想定しているので
擦り傷はあたりまえで綺麗だとびっくりするくらいです。
昭和電線のノイレックスは気持ち綺麗ですが藤倉同様
汚くて小傷もあるイメージです。
昔は裸で納品されていて代理店からの運搬でも傷がついて
いたのでトラックからの受け取りの際に引きずられたくないので
素早く受け取りに行っていました。
今は紙巻きに変えて頂いたので運搬での傷はなくなり
昔よりは綺麗に納品されています。
富士電線は綺麗です。
とは言えラバロンとソフトビニル2sqの2種類しか円形ケーブルは
取り扱っていませんがどちらも非常に綺麗です。
工業用で価格も安いのに外皮膜の質はオーディオケーブル並みです。
工業用を検討中で外皮膜の質が気になる方は良いかもしれません。
以上いかがでしたでしょうか?
ZONOTONEとアコースティックリバイブは言うまでもなく
めちゃ綺麗です。価格に見合って質も高く保たれています。
すべてのメーカーが揃えて言う言葉が「通電しているのであれば
問題なし」です。※BELDENとCANAREには直接聞いています。
ケーブルですので「外皮膜はあくまで中の品質を守るもの」
という認識なんだと思います。
自分自身もユーザーの時はm単価の高いケーブルで外皮が汚いと
気分がよくないと感じることもありましたが輸入メーカーは
輸入の代金で日本での市場価格が上がっている部分もあるので
コスト相応と言いたいのかもしれません。
お客様もメーカーの意見を頭に入れてお付き合い頂ければ
今後、幾らかストレスも軽減できると思います。
以上少し長文になりましたがご覧頂きありがとうございました。
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