AKG C409を AKG PT40でワイヤレス化!
すでに生産終了しているAKGのコンデンサーマイク C409になります。
画像のように本来はステレオミニフォンが付いているのですが
こちらを切ってminiXLRメスを装着してほしいとのことでした。
また余ったケーブルにminiXLRオスを装着し、バッテリーサプライを
使う時の延長ケーブルとして使うので切断した逆側にminiXLRオスを
装着するという取り扱いのない当社では難しい特注でした。
正直、依頼が来た時は触ったことがないのでお断りしようかと
思ったのですがたまたま従業員で同じAKGワイヤレスPT40を
使ったことがあるということだったのでお受けさせて頂きました。
非常に難航しました!
画像がなくて申し訳ないですがケーブルを切断すると中は
1芯とシールド線といった単線構造でした。
まずシールド線が細すぎでハンダ終了後のクランプ時に
シールドにネジを回す際の曲げ圧がかかった際に折れてしまいました。
非常に軽く回しているのにすぐに折れたそうです。
既製品のケーブルは取り回しを最優先しているので中は
糸のような導体線が多く、こちらも随分細いシールドだったので
それが原因で折れてしまいました。
なので長めに剥いで太く保ってハンダ付けしました。
嫌な予感はしていましたが既製品でももう少し良いケーブルを
使ってほしいです。
今度は9V電源が取れませんでした。
AKGのワイヤレス送信機は以下のアサインなのですが
1番:グランド
2番:オーディオ
3番:ファンタム
1芯とシールド線しかないので2番 芯線 1番シールドに繋ぎました。
1番:グランド
2番:オーディオ
3番:NC(接続なし)
上記結線でいいと聞いていたのですがまさか1芯だと思っていなかったので
3番が結線できないので当然電源が取れず、音が出ないので再度、AKGに
お問い合わせ頂くと「2番と3番をショートさせてオーディオを繋ぎ、
1番はそのままグランドを繋ぐと電源が取れる」と驚きの回答がきました。
画像のように芯線 2番 シールド1番なので 2と3を適当なワイヤーで
繋ぐと電源が取れ、接続できるということでした。
シールドとコールド(1番3番)をショートさせるのは聞いたこと
ありましたがまさか音声ラインと電源を共有して音が出て
電源も取れるんだとびっくりしました。
まあしかし電源ラインと音声ラインの共有なので音にはあまり良くないと
思いますがとりあえずちゃんと音は出ましたので新たに購入せず、
修正してとりあえず使用できるということであれば「アリ」かと思います。
完成写真、発送前画像です!
非常に大変なミッションでしたが無事、音が出る状態で
返送できてよかったです。
このような特注はアサインをお調べ頂いたもののみ、お受けしております。
投げっぱなしのような特注は基本どのようなケーブルでも製作不可ですので
何卒ご理解のほどお願いいたします。
以上勉強にもなった難易度の高い特注案件でした。
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