よくあるケーブルの疑問!
ケーブルのバランス接続
アンバランス接続について②

バランス信号の仕組み!

「ケーブルのバランス接続アンバランス接続について①」では外観、プラグから

見る信号の話をさせて頂きました。

「ケーブルのバランス接続アンバランス接続について②」ではバランス信号の

仕組みについて書いて行きたいと思います。


ステレオ信号=(バランス接続)-モノラル信号=(アンバランス接続)

①でも少しお話ししましたが

ステレオ信号はL、R信号、2ラインで信号を送ることができます。

モノラル信号はL、Rを1ラインにして送る信号のことを言います。


※L信号をHOT正相,R信号をCOLD逆相という言い方もしますが

難しくなるのでここでは避けておき、簡単に説明します。

ステレオ信号は道がL,R 1本ずつで合計2本あり、

モノラル信号はL,Rは1本の道にL,R両方入っていることとなります。


音声回路は送って-帰ってきてを繰り返して「交流」で信号を伝えます。



例えば上記画像のようなステレオプラグ-モノラルプラグのような変換ケーブル

の場合は「行きはステレオ信号-帰りはモノラル信号」となるので行き帰りの

信号(道)が違うため、これがノイズ源となってしまいます。

これを「クロストーク」と言います。


普通のモノラル信号同士も道にLRが両方入っている状態なので信号の行き帰りで

L、R単体での道筋がないため、ノイズを打ち消しあうことなく乗ります。


これがステレオ信号同士の場合は信号の「行き帰り」の道がL,R に1本ずつ、

計2つの道があるので、L,R混ざらないのでクロストークノイズもありません。

またR側(逆)同士が足されると打ち消し合うというバランス回路の

性質を利用して発生するノイズを最小限に防ぎます。



これらの使い方、環境にあった使用方法は?

ではとにかく「バランス接続にすればいい?」と言えばそうとは限りません。

実際の使用感も含め、解説していきたいと思います。


ステレオ接続(バランス信号)!

上記の通り、ノイズに強いのでレコーディングには向いていると思います。

オーディオ機器にこだわっている方も良いかと思います。

繊細な音が必要(求めている)な方はバランス接続が向いていると思います。

またセッティングするケーブルの距離が長ければノイズも拾いやすく

なりますがそういった環境でも有効かと思います。


ライン以外ではダイナミックマイクなどステレオ接続できるよう設計されて

いますが(SM58などコンデンサーマイクなど)一部廉価のダイナミックマイクで

モノラル設計のマイクが見受けられます。モノラルのマイクだどノイズが

あからさまに乗るというわけではありませんが細かな気配りが大事かと

思いますのでご参考までお願いいたします。


モノラル接続(アンバランス信号)!

こちらもダイナミックマイクでの感想ですがスタジオ環境では

モノラル接続のマイクの方が音の押し出しがよく、価格差を感じなかったのを

覚えています。(SHURE SM58とBEHRINGER XM8500の比較)

スタジオ経営をされている方や、個人で自分用にダイナミックマイク

を所有する方は練習用ではコストカットも含め、お薦めいたします。

ただ結局大事な場面ではSM58の安心感は他に変えられないので

以上踏まえて用途によって使い分けてみてはいかがでしょうか?


以上いかがでしたでしょうか?

文字で説明するのが難しい場面もありましたが何となくでも

わかっておけば今後のケーブル選定にお役に立てると思います。


ぜひご理解の上でご検討ください。





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